屋根瓦からの雨漏りは、放っておくと高額な修理費がかかることもあります。
しかし、自分でできる対策を知っていれば、最大15万円以上の出費を防ぐことも可能です。
雨漏りが発生し、「屋根瓦が原因かもしれない」と不安を感じていませんか?

多くの方が同じような悩みを抱えています
この記事では、屋根瓦の雨漏りの原因と対処法をわかりやすく解説します。
自分で修理することで、安心と節約を手に入れましょう。



専門家の意見や実際の修理方法を紹介します
雨漏りは、放置すると屋根だけでなく、天井、壁、床など住宅全体にダメージを与え、結果的に大きな修繕が必要になります。
実は、初期段階であれば自分で対応できる場面も多く、その対処法を知っているかどうかで被害の大きさも出費も大きく変わります。
ここでは、実際にプロの業者が使う方法も含め、素人でもできる7つの雨漏り対策を紹介します。
素人でもできる雨漏り対策7選
① ブルーシートで雨水の侵入をストップ


最も手軽で効果的なのがブルーシートの使用です。
雨漏りが発生した場所の屋根全体を覆うように、大きめのブルーシートを広げ、四隅をブロックや土のう袋で固定します。
ブルーシートを使えば、屋根全体の防水が一時的に確保され、室内への浸水を防ぐことができます。



材料費も2,000〜3,000円ほどで済みます
② コーキング材で瓦のすき間をふさぐ


瓦がズレたり、割れていたりする箇所を見つけたら、コーキング材を使ってすき間を埋めましょう。
ホームセンターで1,000円ほどで購入できます。



雨水の侵入口を塞ぐことで、雨漏りの進行を抑えることができます
あくまで一時的な処置ですが、放置するよりずっと効果的です。
③ 雨漏り箇所を正確に特定する
天井や壁のシミの位置から、どこから雨が入ってきているかを推測できます。
ただし、水は思わぬ経路を伝ってくることもあるため、屋根裏をのぞいたり、外から屋根の様子を確認したりすることが大切です。



スマホのカメラを伸ばして撮影すれば、危険な場所に登らずに確認できます
④ 防水テープを使って簡易修理
防水テープは、割れた瓦や金属部分のつなぎ目に貼ることで、水の侵入を防げます。
耐水性の強いテープを使えば、数日〜数週間の応急処置が可能です。



1,000円前後で購入でき、工具も不要なので初心者にもおすすめです
⑤ 屋根に登らずできる「室内防水対策」


雨漏りの被害が室内に及ぶ前に、バケツや洗面器、新聞紙などで床や家具を守りましょう。



また、シミができている場所の下にビニールシートを敷いておけば、被害の広がりを抑えられます
これだけで修理後の清掃やリフォーム費用を抑えることができます。
しかしバケツや洗面器で雨漏りの根本的な解決にはなりませんので、やはり一度専門家に見てもらうことをおすすめします。
⑥ 天気予報と連動して「事前対策」


雨が降る前に、予兆のある箇所をチェックするのも賢い方法です。
天気予報で大雨の予報が出たら、事前にブルーシートを設置したり、瓦のズレを確認したりしておきましょう。



これだけで、雨漏りを未然に防げることもあります
⑦ 安全第一で無理はしない
屋根の上は滑りやすく、事故の危険が伴います。



無理に登らず、安全ベルトや滑りにくい靴を使う、あるいは2人以上で作業するなど、安全を最優先しましょう
無理だと感じたら迷わず業者に連絡し、被害を最小限に抑えましょう。



事故による医療費や休業損失の方が高くついてしまいます
これら7つの対策を知っておけば、雨漏りが起きたときに慌てず対応でき、最大で15万円以上の修理費を節約することも可能です。
必要なのは、ちょっとの知識と準備、そして「すぐに行動する勇気」です。
屋根瓦の雨漏りの原因とは?
予防策とメンテナンス方法
雨漏りの問題は早期発見と対処が鍵です。
自分でできる修理方法を知っておくことで、いざという時に慌てずに済みます。
屋根瓦の雨漏りの原因とは?
屋根瓦は基本的に日本の家屋ではトップクラスで丈夫です。
瓦のズレや割れ
屋根瓦は一枚一枚がしっかりと並べられて初めて雨をしっかり防ぐ仕組みです。
しかし、地震や強風などの自然災害、また経年劣化によって瓦がズレたり割れたりすることがあります。



ズレた瓦の隙間から雨水が侵入し、屋根下地や天井裏に水がまわってしまい、結果として室内に雨漏りが発生します
特に日本瓦の場合、土を使って瓦を固定しているため、雨風でその土が流されると瓦の固定が甘くなり、ズレが起きやすくなります。
ズレはぱっと見ただけでは気づきにくく、高い場所にあるため発見が遅れがちです。



瓦が割れている場合、ひび割れた部分からじわじわと水が侵入し、下地を濡らしてカビの原因になったり、木材を腐らせたりする恐れがあります
漆喰(しっくい)の劣化
屋根瓦と瓦の隙間や、棟瓦(屋根の頂点部分)を固定するために使われている「漆喰(しっくい)」も、雨漏りの原因となる部分です。



漆喰は風雨や紫外線の影響を受けて、10~20年程度で劣化します
劣化した漆喰はひび割れたり剥がれたりして、その隙間から雨水が浸入してきます。



特に棟瓦の漆喰が劣化すると、棟そのものが不安定になり、雨漏りの危険性が高まります
漆喰の劣化は白い粉がポロポロと落ちるような状態で見られることもあり、自分でも気づけるポイントですが、高所作業になるためプロに点検してもらうのが安心です。
防水シートの破損
屋根瓦の下には「防水シート(ルーフィング)」という大切な層があり、これが屋根の最終的な防水を担っています。



このシートがあるおかげで、瓦の隙間から少し水が入っても室内には漏れない構造になっています
しかし、防水シートは瓦と比べて寿命が短く、20~30年ほどで劣化・破れが発生することがあります。
台風や豪雨で水の流れが激しくなったときに、劣化した防水シートでは耐えられず、水が天井裏に入り込んでしまいます。



この防水シートの状態は瓦を剥がさなければ見えないため、定期的な点検をしなければ気づきにくいのが難点です
築20年以上の屋根で雨漏りがある場合は、防水シートの劣化も疑ってみる必要があります。
雨漏り箇所を特定する
まずは、どこから雨が入ってきているのかを見つけることが最優先です。



天井にできたシミの上の屋根部分を外から確認してみましょう
ただし、雨水は思わぬ場所から流れてくることもあるので注意が必要です。
屋根に登る場合は、必ず雨が止んだ後に、安全に十分気をつけて行いましょう。
ブルーシートで覆う
雨漏りしている場所がわかったら、その上にブルーシートをかぶせます。



シートは少し大きめにして、雨が入らないようにしっかり広げましょう
四隅を土のう袋やブロックでおさえて、風で飛ばされないようにします。
少し傾きをつけておくと、水がたまりにくくなり、より効果的です。
ひび割れにコーキング剤を使う
瓦が割れていたり、ズレていたりする場合は、コーキング材で隙間をふさぎます。
コーキングはチューブから出してぬるだけなので簡単です。すき間にしっかりとぬることで、雨水の侵入を防げます。
ただし、これはあくまで応急処置なので、あとでしっかりとした修理が必要です。



防水テープも応急的には使えますが、長持ちはしません
室内での対策も忘れずに
屋根だけでなく、家の中の対策も大事です。



雨がポタポタ落ちてくるところには、バケツやタオルを置いて、水が床に広がらないようにします
天井の下にビニールシートを敷くのもおすすめです。濡れたところはカビの原因になるので、できるだけ早くふき取って乾かしましょう。
家の中でもできる対策をしっかりして、被害を最小限に抑えましょう。
屋根瓦の雨漏りは「瓦のズレ・割れ」「漆喰の劣化」「防水シートの破損」が主な原因です。
これらは屋根の構造上、雨水の侵入を防ぐ重要な部分であり、どこか1箇所でも不具合があると雨漏りに直結します。



えば、台風後に瓦がズレていたことに気づかず放置した結果、1年後には天井から雨漏りが発生したというケースもあります。
屋根瓦の雨漏りを防ぐためには、これらの原因を理解し、定期的に点検・修理を行うことが重要です。
自分でできる雨漏り応急処置の方法
屋根瓦からの雨漏りをすぐに止めるには、応急処置がとても重要です。



専門業者に頼むまでの間に、自分でできる簡単な対策をすることで、被害の拡大を防ぐことができます
雨漏りが起きたときに何もしないでいると、水が家の中に入り込み、天井のシミや壁紙のはがれ、カビの発生など、建物全体に悪い影響を与える可能性があります。
しかし、すぐに業者を呼べない場合もあります。
そんなときに自分でできる応急処置があると安心です。
まず、応急処置を始める前に、安全を最優先してください。屋根に登る場合は、滑らない靴を履き、できるだけ雨が止んだあとに行動するようにしましょう。



雨漏りしやすい時期は、専門業者さんも忙しいのです
用意する道具
雨漏りの応急処置をするには、まず道具をそろえることが大切です。
ブルーシートは屋根をカバーして雨を防ぐために使い、土のう袋やブロックでシートをしっかり固定します。



また、瓦のすき間をふさぐコーキング材や防水テープもあると安心です
屋根に登るときは、安全ベルトや滑りにくい靴、はしご、ゴーグルなども必要です。
これらはホームセンターや通販で簡単に手に入ります。
- 防水ブルーシート(ホームセンターやネットで購入可)
- 土のう袋や重し(ブルーシートが飛ばないように固定する)
- コーキング材または防水テープ(ひび割れを塞ぐ)
- はしご、安全ベルト(屋根作業用)
- 軍手、ゴーグル、安全靴(安全対策)
応急処置のステップ
- 雨漏り箇所を特定する
室内の天井や壁にシミが出ている場所の真上の屋根をチェックします。ただし、屋根の構造によっては、水が別のところから伝っていることもあるため注意しましょう。 - ブルーシートで覆う
屋根の雨漏り箇所を広めに覆うようにブルーシートをかぶせます。風で飛ばないように、四隅を土のう袋やブロックなどでしっかり固定します。シートの下に水が入り込まないよう、少し傾斜をつけておくとより効果的です。 - ひび割れにコーキング材を使う
瓦のズレや割れが原因と考えられる場合は、防水用のコーキング材で隙間を埋めておきましょう。防水テープも効果がありますが、長期間の使用には向いていませんので、あくまで応急処置と考えてください。 - 室内での対策も忘れずに
雨漏りした水が床に落ちないよう、バケツやタオルを置いておきます。天井から水がぽたぽた落ちるようであれば、その下をしっかり養生しておくことが大切です。
自分でできる応急処置をしておけば、家の被害を最小限に抑えることができ、業者が来るまで安心して待つことができます。



正しい手順と道具を使えば、初心者でも対応可能です
まとめ
屋根瓦の雨漏りは、放っておくと家全体に深刻なダメージを与える危険なトラブルです。
でも、業者にすぐ来てもらえないときでも、あきらめる必要はありません。この記事で紹介した応急処置の方法を実践すれば、初心者でも家を守る第一歩が踏み出せます。
大切なのは、焦らず冷静に行動すること。そして、応急処置をした後は必ず専門の業者に相談して、根本的な修理をしてもらいましょう。
早めの対策が、あなたの家族と住まいを守る大きなカギになります。



