ハカセ「雨漏りは突然起こるもの」と思っていませんか?
実は、雨漏りの多くは予防可能です。季節ごとの適切なメンテナンスと点検を行えば、大規模な雨漏り被害を未然に防ぐことができます。
この記事では、1年を通じて「いつ、何をすべきか」を具体的に解説します。



このカレンダーに従ってメンテナンスを行えば、雨漏りリスクを大幅に減らせるよ
この記事を読めばわかること
- 業者に依頼すべき最適な時期
- 季節ごとの雨漏りリスクと対策
- 月別のチェック項目と作業内容
- 天気別の緊急対策
- 年間メンテナンススケジュールの立て方
それでは、春から順番に見ていきましょう。
【春(3〜5月)】梅雨前の重要な準備期間


春は梅雨に備える最も重要な時期です。



冬のダメージをチェックし、梅雨前に修理を完了させましょう
3月:冬のダメージチェック月


やるべきこと
★最優先:屋根の目視確認(地上から)
- 瓦のズレや割れがないか
- 棟板金が浮いていないか
- 雪の重みで歪んでいないか
- 雨樋の破損がないか
チェックポイント
□ 屋根材にズレ・欠けはないか
□ 棟(屋根の頂上部分)に異常はないか
□ 雨樋が傾いたり外れたりしていないか
□ 軒先に苔やカビが発生していないか
□ アンテナや太陽光パネルの固定は大丈夫か
作業時間:30分 費用:0円(自分で確認)
注意すべき天気現象


春の長雨(春雨前線)
- 3月下旬〜4月にかけて雨が続く
- 冬のダメージ箇所から雨漏りが顕在化
- 気温が上がり始めるので、結露も発生しやすい
春の強風


- 春一番など突風が吹きやすい
- 緩んでいた屋根材が飛散する危険
業者依頼のタイミング
◎ 依頼するなら今!
- 梅雨前で業者が比較的空いている
- 修理完了まで余裕がある
- 価格交渉がしやすい
見積もり依頼の例文
「梅雨前に屋根点検と必要な修理をお願いしたいのですが、御社の都合の良い日程で構いません。見積もりをお願いできますか?」
4月:本格的な点検と修理の実行月


やるべきこと
★外壁の詳細チェック
- ひび割れの有無(特に窓周り)
- コーキングの劣化(ひび・剥離)
- 塗装の剥がれ
- カビ・苔の発生
チェックポイント
□ 外壁にひび割れ(クラック)はないか
□ 窓サッシ周りのコーキングは劣化していないか
□ 外壁の塗装が剥がれていないか
□ 基礎部分に異常はないか
□ 換気口周りに隙間はないか
★雨樋の徹底清掃 冬の間に溜まった落ち葉や泥を除去


清掃手順
- 脚立で手が届く範囲を掃除(1階のみ)
- ホースで水を流して詰まりチェック
- 水がスムーズに流れるか確認
- 継ぎ手部分の緩みチェック
作業時間:1〜2時間 費用:0円(自分で)または 5,000〜15,000円(業者)
2階以上の雨樋は業者に依頼しましょう。転落事故のリスクが高すぎます。
この時期に修理すべき箇所


即座に修理が必要
- 屋根材のズレ・割れ
- 外壁の大きなひび割れ(幅0.3mm以上)
- 雨樋の破損・外れ
- コーキングの剥離
梅雨前に済ませたい修理
- 外壁のひび割れ補修
- コーキングの打ち替え
- 屋根の部分修理
- 雨樋の交換
修理費用の目安
- 小規模な補修:3〜10万円
- 中規模な修理:10〜30万円
- 大規模な工事:30万円以上(梅雨後に延期も検討)
5月:梅雨直前の最終確認月
やるべきこと


★室内の雨漏りチェック



梅雨前に過去の雨漏り箇所を確認
チェックポイント
□ 天井にシミはないか
□ 壁にシミや変色はないか
□ 窓周りに水の跡はないか
□ クローゼット内に湿気やカビはないか
□ 押入れの奥に水漏れの跡はないか
★ベランダ・バルコニーの点検
□ 床にひび割れはないか
□ 排水口は詰まっていないか
□ 手すりに錆や腐食はないか
□ 防水層の劣化(表面のひび)はないか
□ 壁との接合部(立ち上がり)に異常はないか
★応急処置グッズの準備
梅雨に備えて用意しておくもの
- バケツ(大小2つずつ)
- 雑巾・タオル(古いもの10枚程度)
- ビニールシート(2〜3枚)
- 防水テープ
- 懐中電灯
- スマートフォンの防水ケース(記録用)
費用
合計3,000〜5,000円
GW中の活動


家族で点検タイム
- 晴れた日に家の外周を一周
- 子供と一緒に「異常探しゲーム」
- 写真を撮って記録として保存
プロによる点検を依頼
- GW中は業者が比較的空いている
- 有料点検(1〜3万円)も検討価値あり
- この時期の点検で大きな被害を防げる
注意すべき天気
5月の集中豪雨
- 近年、5月でもゲリラ豪雨が増加
- 予期せぬ大雨で弱点が露呈することも
湿度の上昇
- カビが発生しやすくなる
- 結露による水分でも雨漏りと勘違いすることも
【梅雨(6〜7月)】最も警戒すべき雨漏りシーズン
梅雨は1年で最も雨漏りが発生しやすい時期です。



毎日の観察と早期発見が重要です
6月:梅雨入り、毎日の観察月


やるべきこと
★毎日の雨漏りチェック



雨の日の夕方に必ず確認
□ 天井から水が垂れていないか
□ 壁に水の筋や湿った箇所はないか
□ 窓周りから水が染み出ていないか
□ 床が濡れている箇所はないか
□ 異臭(カビ臭)がしないか
チェックの時間帯
- 朝(前夜の雨の影響)
- 夕方(日中の雨の影響)
- 雨が止んだ直後
★記録を取る習慣
発見したらすぐに
- 写真・動画を撮影(日時がわかるように)
- 場所と状況をメモ
- 外の天気も記録(雨の強さ、風向き)
- 温度・湿度も記録(湿度計があれば)
なぜ記録が重要?
- 業者への説明がスムーズ
- 火災保険の申請に必要
- 雨漏りのパターンが見えてくる
雨漏りを発見したら
すぐにやること(30分以内)
- 室内の応急処置(バケツ、雑巾)
- 写真撮影
- 家具・家電の移動
当日中にやること
- 外部からの原因箇所の特定(安全な範囲で)
- 応急的な防水処置(可能なら)
- 業者への連絡(緊急性による)
緊急業者を呼ぶべきケース
- 天井から大量の水が落ちている
- 複数箇所から水漏れ
- 天井が膨らんでいる(落下の危険)
- 電気設備の近くから水漏れ
注意すべき天気
梅雨前線による長雨
- 数日〜1週間以上雨が続く
- 微量の雨漏りが徐々に被害を拡大
- 建物内部に水が溜まり続ける
横殴りの雨
- 風が強いと普段雨漏りしない場所からも
- 外壁やサッシからの浸入が増える
この時期の業者依頼


△ 緊急以外は避けたい時期
- 業者が最も忙しい
- 費用が高くなる傾向
- 工事が天候で延期になりやすい
でも、こんな場合は待たずに依頼
- 明らかに雨漏りが悪化している
- 構造材への影響が心配
- 居住に支障が出ている
応急処置で梅雨明けを待つ判断も
- 少量の雨漏り
- 応急処置で対応できている
- 費用を抑えたい
7月:梅雨明け後の被害確認月
やるべきこと
★梅雨期間中の被害総点検



梅雨が明けたら晴れの日に実施
□ 雨漏りした箇所の状態確認
□ カビの発生チェック
□ 木部の湿り具合
□ 天井裏の確認(可能なら)
□ 外壁・屋根の状態(梅雨のダメージ)
★カビ対策
梅雨で発生したカビの除去
- 換気を十分に行う
- 市販のカビ取り剤で除去
- アルコールスプレーで予防
- 除湿機の活用
費用:2,000〜5,000円(除湿機除く)
広範囲のカビは業者へ
- 面積が1㎡以上
- 天井裏や壁の内部まで
- アレルギー症状がある場合
業者依頼の費用:3〜10万円
修理計画の立案



梅雨明け後は修理の好機
この時期に修理すべき理由
- 天候が安定(工事がスムーズ)
- 台風シーズン前に完了できる
- 業者の繁忙期が過ぎる(価格交渉しやすい)
優先順位の付け方
最優先(今すぐ)
- 雨漏りが続いている箇所
- 構造材に影響が出ている
- カビが広範囲に発生
優先(1〜2ヶ月以内)
- 小規模な雨漏り
- 予防的な修理(劣化が進んでいる箇所)
検討(今年中)
- 大規模な修理(外壁塗装など)
- 予算との相談
注意すべき天気
梅雨明け後の猛暑
- 屋根材の熱による劣化加速
- 作業員の熱中症リスク(工事日程に影響)
梅雨の戻り
- 7月下旬に再び雨が続くことも
- 修理中の建物に影響
【夏(8月)】台風シーズン前の重要な対策期間


8月は台風シーズン前の最後の準備期間です。



台風による雨漏り被害を最小化しましょう
8月:台風対策強化月
やるべきこと
★屋根の台風対策点検
□ 屋根材の固定は十分か
□ 棟板金の釘が浮いていないか
□ 瓦がズレていないか
□ 雨樋の固定は大丈夫か
□ アンテナの固定状態
★飛散物のリスク確認と対策
台風で飛ばされそうなものをチェック
□ ベランダの植木鉢やプランター → 室内へ
□ 物干し竿 → 固定または片付け
□ 庭の小物(じょうろ、バケツなど) → 収納
□ カーポートの屋根材 → 固定確認
□ 雨戸・シャッター → 動作確認
★雨樋の最終確認
台風の大雨に備えて
- 詰まりがないか再確認
- 排水が問題なくできるかテスト
- 継ぎ手の緩みチェック
台風が来る前の24時間対策


天気予報で台風接近を確認したら
48時間前
- 雨戸・シャッターを閉められるか確認
- 懐中電灯、電池の準備
- 応急処置グッズの場所確認
- 業者の緊急連絡先を確認
24時間前
- 飛散物を全て片付ける
- 雨戸・シャッターを閉める
- 浴槽に水を溜める(断水に備えて)
- 窓にテープを貼る(飛散防止)
直前(台風が接近)
- 室内の安全な場所に待機
- 雨漏りチェックポイントを定期的に確認
- 応急処置グッズを手元に
- スマホの充電を満タンに
注意すべき天気
台風による猛烈な雨と風
- 通常の雨漏り箇所以外からも浸入
- 風圧で雨水が押し込まれる
- 瓦やトタンが飛散する危険
台風後の晴天
- 被害箇所の確認好機
- ただし屋根は不安定になっている可能性(登らない!)
台風後の点検チェックリスト



台風が去ったら必ず実施(晴れた日に)
□ 屋根材の飛散・ズレはないか
□ 雨樋の破損・外れはないか
□ 外壁にひび割れや破損はないか
□ 窓ガラスの割れはないか
□ ベランダの排水口は詰まっていないか
□ アンテナや太陽光パネルの損傷はないか
□ 室内の雨漏り跡の確認
写真撮影を忘れずに!


- 火災保険の請求に必須
- 複数角度から撮影
- 全体と詳細の両方
業者依頼のタイミング
△ 台風直後は避けたい
- 被害が集中し、業者が超繁忙
- 悪徳業者も増える時期
- 費用が高騰
応急処置 → 落ち着いてから本格修理
- ブルーシートで応急対応
- 1〜2週間後に正式な見積もり
- 火災保険の手続きと並行
【秋(9〜11月)】修理とメンテナンスの最適シーズン
秋は1年で最も工事に適した時期です。



夏のダメージを修理し、冬に備えよう
9月:台風シーズン継続中、被害の修理計画月
やるべきこと
★台風被害の詳細調査
8月の台風で被害があった場合
- 業者による詳細調査
- 複数業者から見積もり
- 火災保険の申請手続き
- 修理計画の立案
★秋雨前線への備え
9月も雨が多い時期
□ 台風で緩んだ箇所の応急補強
□ 雨樋の再確認
□ 排水がスムーズか確認
注意すべき天気
秋雨前線
- 梅雨ほどではないが長雨になることも
- 台風被害箇所からの雨漏りに注意
台風シーズンの継続
- 9月も台風が来る
- 前回の台風で弱った箇所は要警戒
10月:修理・メンテナンスの実行月
やるべきこと
★大規模修理の実施
この時期が最適な理由
- 天候が安定(晴天率が高い)
- 気温が適度(塗装や防水工事に最適)
- 業者の繁忙期を過ぎる
- 冬までに完了できる
実施すべき工事
- 外壁塗装
- 屋根の塗装・葺き替え
- ベランダ防水工事
- 大規模なコーキング打ち替え
★冬前の総点検
□ 屋根の状態(雪対策)
□ 雨樋の固定(凍結・積雪対策)
□ 外壁のひび割れ(凍害防止)
□ 窓サッシの気密性(結露対策)
業者依頼のベストタイミング
◎ 今年で最もお得に依頼できる時期
- 天候リスクが最も低い
- 価格交渉がしやすい
- 年内完了が確実
見積もり依頼の例文
「10〜11月中に外壁塗装を検討しています。天候の良い時期に合わせて施工をお願いしたいのですが、お見積もりをいただけますか?」
11月:冬支度の準備月
やるべきこと
★断熱・結露対策
冬の結露による雨漏り誤認を防ぐ
- 窓の断熱シート貼り
- 換気扇のフィルター交換
- 除湿剤の設置
- 暖房器具のメンテナンス
費用:5,000〜15,000円
★積雪地域:冬対策
□ 雪止めの設置・点検
□ 雨樋の雪対策(ヒーター設置検討)
□ 屋根の傾斜確認
□ 雪下ろし道具の準備
注意すべき天気
初雪・初霜
- 急な気温低下
- 凍結による破損リスク
木枯らし
- 強風で屋根材が飛ぶことも
- 落ち葉が雨樋に詰まる
【冬(12〜2月)】凍結・積雪対策と春への準備


冬は凍結と積雪による被害に注意が必要です。



また、春に向けた準備期間でもあります
12月:年末大掃除と点検月
やるべきこと
★年末大掃除での点検
家全体を掃除するついでにチェック
□ 天井裏の確認(埃を掃除しながら)
□ 押入れ・クローゼットの湿気チェック
□ 窓周りの結露状況
□ 換気扇の動作確認
★雨樋の冬支度
凍結対策
- 詰まりを完全除去
- 排水がスムーズか最終確認
- 凍結が心配な地域はヒーター設置検討
★結露対策の強化
冬は結露が増える季節
- こまめな換気(1日3回、各15分)
- 除湿機の活用
- 窓の断熱シート
- サーキュレーターで空気循環
費用:8,000〜20,000円
注意すべき天気
初雪・大雪
- 積雪による屋根への負担
- 雨樋の凍結・破損
年末年始の低温
- 水道管の凍結
- 結露の増加
業者依頼
△ 年末年始は避けたい
- 業者が休み
- 緊急対応は割増料金
- 工事は年明けになる可能性
でも見積もり依頼は今すぐ
- 春の工事に向けた準備
- 年明けすぐに対応してもらえる
1〜2月:厳冬期の観察と春準備月
やるべきこと(1月)
★積雪のチェック(積雪地域)
□ 屋根の雪の重さを確認
□ 必要なら雪下ろし(専門業者推奨)
□ つららの発生状況
□ 雨樋の凍結状況
危険なサイン
- 家全体がきしむ音がする
- 建具の開閉がしにくくなった
- 屋根に1m以上の積雪
★凍結による破損チェック
□ 雨樋の割れ・外れ
□ 水道管の凍結(結果的な雨漏り誤認防止)
□ 外壁のひび割れ拡大(凍害)
やるべきこと(2月)
★春の修理計画立案



冬の間に気づいた問題をリスト化
- 修理が必要な箇所の整理
- 優先順位の決定
- 予算の検討
- 業者への相談開始
見積もり依頼の例文 「冬の間に屋根と外壁で気になる箇所が出てきました。3月中旬以降で点検と見積もりをお願いできますか?」
★春の点検準備
- 点検チェックリストの準備
- カメラの充電確認
- 脚立の整備
- メンテナンス記録の整理
注意すべき天気
寒波
- 凍結による破損増加
- 雪の重みで屋根材が破損
雪解け
- 一気に雨樋に水が流れる
- 詰まりや破損があると溢れる
- 屋根材の下に水が入り込む
春一番
- 2月下旬の強風
- 冬で劣化した箇所が破損しやすい
業者依頼
△ 厳冬期の工事は避ける
- 塗装や防水工事は気温5℃以上が必要
- 凍結で作業できない日も
- 工期が延びやすい
○ 点検と見積もりは依頼OK
- 春の工事に向けた準備
- 早めの予約で好条件に
【天気別】緊急時の対策マニュアル
予期せぬ天候変化への対応方法です。
台風接近時(24時間前〜直後)
24時間前にやること
□ 雨戸・シャッターを閉める
□ ベランダ・庭の飛散物を片付ける
□ 雨漏り応急グッズを準備
□ 懐中電灯・ラジオ・水・食料の確保
□ 浴槽に水を溜める
□ スマホ・モバイルバッテリーの充電
□ 重要書類を高い場所へ
台風通過中
□ 定期的に雨漏りチェック(30分〜1時間ごと)
□ 発見したらすぐ応急処置
□ 写真・動画で記録
□ 危険なので外には出ない
□ 屋根に登るのは絶対NG
台風直後(安全確認後)
□ 外観の被害確認(地上から)
□ 写真撮影(保険請求用)
□ 室内の雨漏り跡確認
□ 応急処置の実施
□ 必要なら業者に連絡
ゲリラ豪雨発生時
発生直後
□ すぐに雨漏りしやすい箇所を確認
□ バケツや雑巾を準備
□ 排水が追いつかない場合は土嚢も検討
□ 雷鳴が聞こえたら電化製品のコンセントを抜く
収まった後
□ 屋根・外壁の異常確認
□ 雨樋から水が溢れた形跡はないか
□ 室内の湿気対策(換気)
大雪・凍結時
雪が積もり始めたら
□ 積雪量を定期的に確認
□ 雨樋が詰まっていないか確認
□ つららの発生に注



